きっかけ
ふと気づいた。
頭頂部が、ザビエル化しつつある。
額は前からキていたのだが、いきなり頭上からのダモクレスの剣。
そこで、前からやってみたかったスキンヘッドにしてみた。
始動
まずは、バリカンの入手から。
こちとらスキンヘッド界は新参者である。
ニュー・キッド・イン・ザビエルタウンである。
バリカンの選択において、考える根拠は何もないのだから何も考えず、
フィリップス社謹製電気バリカン、QC5582/15を購入。
・ヘッドが回転するので、襟足とかの剃りにくいところが剃りやすい。
・ヘッドは水洗いOK。
・充電が早い。
といったところが売りらしい。実際、使いやすかったと思う。
ステルスマーケティングじゃないよ。
他に買ったもの。
・T字カミソリ。シェービングフォーム。
もし、はじめての電動バリカンの使用において何らかのトラブルが生じ、
「途中までは、剃った」状態に陥ったなら…
髪が伸びるまで、闇に隠れて生きなければならなくなってしまう。
その時自決するため、いや残りの毛を剃るために必要、と判断。
・100円ショップの行楽用ビニールシート。例の、赤・青・黄色のやつ。
敷かないと、毛だらけになります。新聞紙とかでもいいと思う。
・小さな鏡
一人で後頭部を剃るには、洗面台などのメインの鏡のほかに、
手鏡などの手持ちできる鏡も必須。
・100円ショップのヘアカット用のハサミ。バリカンを使う前にある程度髪を短くするべき
かと。
が、自分でヘアカットしたことがない人間にとって、
ハサミで自分の髪を滅茶苦茶に切りまくるのは、結構な勇気が要ることが判明。
結局ほぼ使わず。
剃髪
さて、夕食の後、風呂場で全裸でビニールシートに仁王立ちになった。
QC5582/15だと、初めに「ヘアートリミングヘッド」にコームを着けて長さ3mmくらいまで追い込む。それから「シェービングヘッド」、要は電動カミソリ、で剃る。
多分、そういうことだと理解した。
そんな感じで全体的には坊主っぽくできたが、所々不気味なまだら模様になってるし、耳の後ろやうなじに、目立つ剃り残しがある。
諸星大二郎 『諸怪志異』の阿鬼ちゃんを全裸のおっさんにしたものを想像してほしい。
それが、俺です。
そこで、買ってて良かったT字カミソリの出番。
コズミック・ホラー
そういえば私は、あらゆる床屋に「うなじが異常なくせ毛で、剃れません。」
と言われ続けてきたのだった。どういうことだよ異常って失礼な。
だが自分で剃ってみたら、確かに、剃れない。
それは非ユークリッド幾何学を思わせる、名状しがたい角度で生えており、どの方向から剃刀を当てても、刃が当たらないのだ。
だから30分くらい私は「ほぼスキンヘッドだが、左右の襟足から長い毛の塊が触角のように伸びている。しかも、全裸」という、「ダンウィッチの怪」のような姿をしていた。
まあ剃らないとずっと風呂場なので、カミソリと電動バリカンを駆使して、
強引に剃ったけれども。
おわりに
夜8時からはじめて、10時過ぎまで、計2時間かかった。
後半の時間の大半は名状しがたいくせ毛との格闘に費やされた訳ですが、
はじめての剃髪なので、こんなもんだと思います。
スキンにした感想は、
頭蓋骨が、身近に感じる
↓だが、QC5582/15へのリンクは貼らない