タパヌリ熱

"What do you know, pray, of Tapanuli fever?" said Sherlock Holmes. 音楽や本など、嘘や発見を書くブログ。旧ブログ http://ameblo.jp/baritsu/

雑談

懐かしく虚無な、キスリング・ザックの思い出

子供時分を思い出してみると、 自分が空虚というか、頭の中、心の中がずっとカラッポに感じていた。 意思がない。何もない。 周りの人間の話してることの意味が、わからなかったですね。 でも活字だけは何の苦労もなく読めたんで、大人向けの本ばっか読んで…

はじめてのスキンヘッド

きっかけ ふと気づいた。 頭頂部が、ザビエル化しつつある。 額は前からキていたのだが、いきなり頭上からのダモクレスの剣。 そこで、前からやってみたかったスキンヘッドにしてみた。 始動 まずは、バリカンの入手から。 こちとらスキンヘッド界は新参者で…

蓮實重彦の三島賞会見と「心境」

YouTubeで蓮實重彦の三島賞会見を見た。文学者業界の人は殊更に「わざわざ賞をもらっておいて、茶番だ」とコメントしてたりするようです。 でもそういう見識ある文学者の人たちは、この映像に映しだされたすさまじいまでの現実を見て、今誰かがみっともない…

マックス・ウェーバー『職業としての学問』(尾高邦雄訳,岩波文庫)

子供のころから本棚にあったけど、さいきんはじめて読んでみた。 書名がめちゃくちゃ、つまらなそうだったから。ところが、すごくおもしろい本だった。これは10代、20代のうちに読んだ方がいい本。以下、基本的に引用は岩波文庫からですが、漢字の閉じ開きな…

カフカの『変身』の「意味」

グレゴール・ザムザはある朝目がさめると、「毒虫」に変身していた。 ゲオルク・ベンデマンは、突然威厳を帯びてたちあがった父から「判決」をうけ、川に飛び込んだ。その瞬間、橋の上に無限の雑踏が始まった。 フランツ・カフカ(1883-1924)の『変身』の意…

巻き舌のやり方

突然スペイン語を勉強しはじめたので、巻き舌 tongue trillを習得しなければならなくなった。子供のころ、弟が得意げにルルルルル~♪とやっているのをうらやましく見てた思い出があるのだけど、しかしながら練習したら、たった一ヶ月程度で、できるようにな…

ヘタクソかつ、感動的な音楽について

下手くそな演奏や、演奏ミスというのが、すごく好き。 真剣にやったけど、上手くいかなかった、というのが好きなので、上手い人が、わざと滅茶苦茶にやってる演奏というのは、あまりおもしろくない。 「上手い」音楽といっても、必ずしもその音楽家の限界ぎ…

占い、予言、予知

物理的に未来から過去へ伝わる情報はないから、科学的な意味では、未来の予知というのはありえない。 「過去/現在のことを言い当てる」ということならば、一見神秘的に見えても、実は大したことではありません。過去もしくは現在の情報は、知り得ることだか…