タパヌリ熱

"What do you know, pray, of Tapanuli fever?" said Sherlock Holmes. 音楽や本など、嘘や発見を書くブログ。旧ブログ http://ameblo.jp/baritsu/

2016-01-01から1年間の記事一覧

荘子 「魚の楽しみ」

荘子、恵子と濠梁の上に遊ぶ。荘子曰わく「鯈魚(ゆうぎょ)出泳して従容たる、これ魚の楽しみなり」。 恵子曰わく「子、魚に非ず。安(いずく)んぞ魚(うお)の楽しみを知らんや」と。 荘子曰わく「子、我に非ず。安んぞ我の魚の楽しみを知らざるを知らん…

波は神の手魚の流露いつの日も水晶の光濃き香の何か/塚本邦雄

波は神の手魚の流露いつの日も水晶の光濃き香の何か なみはかみのて/さかなのりゅうろ/いつのひも/すいしょうのひかり/こきかのなにか 塚本邦雄の晩年、大手術の後遺症で清澄な意識を失いつつあった日々に作られた歌だという。 塚本の歌としては異色の不…

荘子と老子 渾沌死せり。谷神も死せり

■荘子内篇の最後を飾る「渾沌」の寓話は、どういう意味なのか。 【読み下し】 南海の帝を儵(シュク)と為し、北海の帝を忽(コツ)と為す、中央の帝を渾沌(コントン)と為す。 儵と忽、時に渾沌の地に相い遇う。渾沌是を待つこと甚だ善し。儵と忽、渾沌の…

荘子と腰痛と漢文を読むこと

■ 10月、漢詩文にはまる。白文がすらすら読めるようになろう、とあさはかな夢を見たのである。なぜそれがあさはかなのかは、後で書く。 大量の漢籍と字書を仕事道具と一緒に鞄につめて通勤していた。字書は山本書店『支那文を読むための漢字字典』、世にいう…

ほほゑみに肖てはるかなれ霜月の火事の中なるピアノ一臺/塚本邦雄

ほほゑみに肖てはるかなれ霜月の火事の中なるピアノ一臺ほほえみに/にて はるかなれ/しもつきの/かじのなかなる/ピアノいちだい塚本邦雄しばらく短歌を読むことなど忘れさっていたのだが、仕事に追われる日々の鬱屈の中に、ふとこの歌が頭に浮かんだ。こ…

蓮實重彦の三島賞会見と「心境」

YouTubeで蓮實重彦の三島賞会見を見た。文学者業界の人は殊更に「わざわざ賞をもらっておいて、茶番だ」とコメントしてたりするようです。 でもそういう見識ある文学者の人たちは、この映像に映しだされたすさまじいまでの現実を見て、今誰かがみっともない…

「リア充」がコンセプト Ash Ra Tempel "Starring Rosi"

聴いて、あまりの衝撃に記事を書かないではいられなかった Ash Ra Tempel アシュ・ラ・テンペル『Starring Rosi スターリング・ロジ』(1973)。 Starring Rosi アーティスト: Ash Ra Temple 出版社/メーカー: MG Art 発売日: 2011/08/15 メディア: CD この商…

ダークソウル3 地下牢のジークバルド、解呪石

●イルシールの地下牢のジークバルド救出 ジークさんイベントは、エレベーターと共闘イベントのみ見た状態で、このイベント発生した。 (井戸とか篝火には、いませんでした) しかし地下牢をいくら探しても、ジークの場所に行けないわけだが… 一言でいえば、…